テレビ通販の市場規模は、2011年度で主要上位30社の売上高が4995億円となっています。 この数字は前回調査したときから、7.7%も増えている数字となリました。
震災の影響や、BS局をメインとする通販番組の枠が高騰するなどの影響もあって、売上が落ち込んでしまうのではないかと懸念される声も多くありましたし、数多くのテレビ通販を行っている企業では、売り上げ減や出稿量を減らさないといけない状況もあり多少の影響がでたことは確かです。
ですが、通販専門チャンネルやキー局系通販番組の業績などが上昇傾向にあったことなどもあり、市場規模は拡大することができたのです。
テレビ通販の商品の中には、健康に関する商品、化粧品など数多くの商品が販売されていますが、新しいヒット商品などが出ないため紹介する商品がマンネリ化傾向になりつつあります。
テレビ通販の主流となっている健康や化粧品に関する商品はコラーゲンやグルコサミンなどがメインとなっていますが、今後これに代わる新しいものを見つけて行くことができるかがテレビ通販の市場拡大に大きく関係していくと思います。テレビは幅広い世代の方が閲覧しているということがメリットであるため、ヒット商品などを紹介しやすい実態であります。店舗で購入することができる若者と比べて、中高年は外出する頻度も減るため、通販を活用しているという方も増加しているのではないでしょうか。電話一本ですぐに注文できるという簡単な方法である為、活用しやすいのです。
テレビ通販の市場規模の約半数は、通販専門放送局であるといわれていますが、放送枠の高騰によって商品も値上がり傾向にあります。 商品の値上がりが続けば、テレビ通販を利用することも少なくなってしまいますから、各企業の努力がこれからも必要不可欠であると言えます。
インターネットの普及や放送局が増えたことによって市場は拡大されてきましたが、これからもより大きな成長を目指していってもらいたいと思います。