ソフトウェアのセキュリティに関する運用として最初に考えなければいけないのは、最新のものを使うということです。最新のバージョンに更新することも含みます。
ソフトウェアが最新のものではないと、セキュリティ上の問題があり、運用面で支障をきたすことが少なくありません。これだけソフトウェアのセキュリティについて問題になっているにもかかわらず、何の対策や対応をしていないまま運用することは考えられません。
しかし、ソフトウェアのセキュリティを運用していく場合における、そのコスト面も見逃せない問題になっていることは事実です。
個人がパソコンなどで使用しているソフトウェアのセキュリティという点ならば、運用コストというものはさほど問題にはならないのですが、企業や団体におけるソフトウェアのセキュリティとなると、規模が違ってくるわけです。
比較的近い話題で言えば、ウインドウズXPのサポート終了にともなう対応の例は記憶に新しいことです。ウインドウズXPのサポートが終了したにもかかわらず、自治体や企業の中には、その後もウインドウズXPを使い続けるしかない状態のところもあるわけです。
サービスを提供している一つの企業の都合で、全世界の利用者にこれだけ多くの、または、これだけ大きな影響が出るようなことでいいとは思えません。このような問題がこれから先も何度も繰り返されるということでいいわけはないのです。
この場合は、そのソフトウェアのセキュリティ運用の問題でもありながら、ハードウェアの問題であるとも言えなくはありません。似たようなケースに地上デジタルテレビへの移行というものがありました。こちらも多くの、大きな影響が私たちの生活にあったことは、こちらも記憶に残っていることと思います。
何かの都合やどこかの都合だけで、強制的に対応を余儀なくされるようなことがこれからますます増えるような気がします。ソフトウェアのセキュリティ運用についても、これからどのようなことが起きるのか分かりません。